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『Q.O.A (Quality of Action) −行為の質を問う−』、これが第17回日本認知神経リハビリテーション学会学術集会のテーマです。
現行のリハビリテーションでは、その「科学性」を担保する手段として客観的データの重要性を掲げています。それはE.B.Mの面からも客観的なデータ、 即ち定量化することによって共有や比較のし易さ、評価の標準化という点で有用であり、決してそれ自体が間違っているというものではありません。
他方、定性的視点は主に「精神・心理」についてのものとしての立場を取ります。
Q.O.L(Quality of Life)に象徴されるように、個人の人生についての価値や、その人らしさ、社会や環境との関係性などについて、その在り方を問うものです。但し、このような視点のみで患者を捉えようとすれば、たちまち心身二元論的思考に絡め取られてしまいます。
身体は、英語では「corporeality」です。corpus身体とreality実在という言葉が見て取れます。この語句には既に物理的とか精神 的というような境界はありません。それは個々の運動の総和や動作の組み合わせによって成り立つものでも、数量化されたパラメーターで捉えられるものでも、また、身体と隔絶された精神の存在もないのだと思います。
「人間の行為は、ある個の身体と環境との絶え間ない相互作用によって生み出され、ホモ・サピエンスとしての同一性identityと共に、個の経験知に 伴う個別性individualityに修飾され続ける」ものだと考えます。ロボティクスな「動作」とは異なる次元のものです。生きる人間の「振る舞い= 行為」の回復に向かうために、その質自体に問いを立てることは、我々リハビリテーションに携わる者の行為(治療)の質を問うことでもあります。
本学術集会では、『Q.O.A』を臨床のパラメーターとして捉え、様々な病態に対して行為の質を問い、またその主体の身体・言語・行為の意味とは何かを 探求するプログラムを展開していきたいと考えています。詳細は確定次第お知らせ致します。初夏の風薫る福岡の街で多くの志ある者が集えることを、スタッフ 一同心待ちにしております。
第17回日本認知神経リハビリテーション学会学術集会
学会長 安藤努
!以下2名の発表者による演題が優秀賞に選出されました(7月5日)
事前登録受付期間を延長します。〜平成28年6月17日(金)必着です。※締め切りました
一般演題募集期間を延長します.〜平成28年4月15日(金)必着です。※締め切りました
※一般演題募集期間は平成28年2月8日〜4月8日です。4月15日(金)まで延長します。
※発表形式はポスター発表と口述発表があります。
※抄録原稿の文字数制限は800文字に変更となっています。
演題募集要項【PDF】をご覧の上,ご応募ください。
なお、抄録作成用のテンプレート【WORD】とサンプル【PDF】を作成しましたのでご利用ください。
日程 | 平成28年7月2日(土)〜3日(日) |
会場 | エルガーラホール 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1丁目4-2 |
テーマ | Q.O.A (Quality of Action)−行為の質を問う− |
学会長 | 安藤努(医療法人 文佑会 原病院) |
参加費 | 事前登録:会員10,000円、非会員11,000円 当日登録:会員12,000円、非会員13,000円、学生3,000円 |
宿泊 | 参加予定の方は各自お早めに宿泊先を確保して下さい。 |
申し込み方法 | 事前登録要項【PDF】 締め切りました 【会員専用申込フォーム】 【非会員専用申込フォーム】 |
主催 | 認知神経リハビリテーション学会 |
1日目 2016年7月2日(土) | |
9:00〜 | 受付 |
9:40〜10:10 | ■学会長講演 |
『Quality of Action - 行為の質を問う 』 学会長:安藤 努 (原病院) |
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10:20〜11:50 | ■特別講演 |
『身体運動意味論 (Embodied semantics)』 講師:月本 洋 (東京電機大学工学部教授 人工知能研究室) |
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12:10〜12:30 | ■総会(学会員のみ) |
13:15〜14:25 | ■臨床講義[1][2] |
[1]片麻痺の歩行とQ.O.A <第1会場> 講師:内田成男 (富士リハビリテーション専門学校) |
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[2]パーキンソン病とQ.O.A <第2会場> 講師:三上恭平 (登戸内科・脳神経クリニック) |
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14:35 〜 15:45 | ■臨床講義[3][4] |
[3]整形疾患とQ.O.A <第1会場> 講師:平川善之 (福岡リハビリテーション病院) |
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[4]疼痛とQ.O.A <第2会場> 講師:江草典政 (島根大学医学部附属病院) |
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16:00 〜 17:10 | ■臨床講義[5][6] |
[5]失行症とQ.O.A <第1会場> 講師:宗宮ゆりえ (摂南総合病院) |
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[6]失語症とQ.O.A <第2会場> 講師:木村絵梨 (サントルソ認知神経リハビリテーションセンター) |
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17:20 〜 18:30 | ■臨床講義[7][8] |
[7]発達障害とQ.O.A <第1会場> 講師:高橋昭彦 (子どもの発達・学習を支援するリハビリテーション研究所) |
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[8]摂食・嚥下障害とQ.O.A <第2会場> 講師:本田慎一郎 (守山市民病院) |
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19:30 〜 | ■レセプション(会場:PLUG) |
2日目 2016年7月3日(日) | |
9:00〜 | 受付 |
9:30〜12:20 | ■一般演題発表(ポスター/口述) |
・ポスター発表 <第3会場,第4会場> 9:30 〜 10:50 演題番号奇数 11:00 〜 12:20 演題番号偶数 |
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・口述発表 <第1会場,第2会場> 8演題(10分発表,5分質疑) なお、第5会場にて道具体験コーナーを設けております。 鶴埜益巳 (国立がん研究センター中央病院), 千葉県認知神経リハビリテーション研究会スタッフ |
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13:10〜14:20 | ■教育講演 |
『行為の質と多感覚統合 (Q.O.A and Multisensory integration) 』 講師:金森 宏 (永生クリニック) |
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14:30〜15:30 | ■シンポジウム |
14:30〜15:30 | 『行為の質とリハビリテーション 』 司会:園田義顕 (高知医療学院 パネリスト:安藤 努 (原病院),中里瑠美子 (八木病院),宮本省三 (高知医療学院),安田真章 (首都大学東京大学院) |
15:30〜 | フィナーレ |