Home > 各種講習会 > アカデミア > 過去のアカデミア > 第7回
終了しました
GIAPPONE 2013
・・・・・認知運動療法士のための臨床道場・・・・・
第7回認知運動療法アカデミア
−行為と訓練の”つながり”を求めて−
−認知運動療法(ETC)から行為間比 較療法(CTA)への旅−
認知神経リハビリテーション(認知運動療法)は「行為の回復」を目指している。現状の片麻痺患者に対するリハビリテーション治療を見つめてみよう。セラピストは行為の回復が実現できないという現実を当り前のように受け入れてはいないだろうか? あるいは、行為の回復を健側での代償動作による日常生活動作の再獲得のことだと思い込んではいないだろうか? そうした現実を乗り越え、行為の回復を実現する訓練をつくることはできないだろうか?
だが、片麻痺患者の麻痺した手足に触れると、セラピストの誰もがそれが簡単ではないと思ってしまう。それはなぜだろうか? それはセラピストが行為と訓練の”つながり”を理解していないからではないだろうか? きっと、セラピストには大切な何かが見えていないのだろう。だが、サン=テグジュペリは「星の王子さま」で「大切なものは、目に見えない」と言っている。
近年、Perfettiは行為と訓練の”つながり”を求めて、認知運動療法(ETC)から行為間比較(CTA)への旅を提案している。それは患者の現実の生活での行為と訓練とをより密接に関係づけようとする新しいプロジェクトである。
その意味を理解するためには「訓練も一つの行為である」ことを知る必要がある。そして、片麻痺患者は発症前には行為をしており、その記憶を持っているという点が重要となる。要するに「行為間比較(CONFRONT TRA AZIONE:CTA)」とは、患者の行為の記憶と行為としての訓練との間の「比較」のことである。つまり、過去の記憶(行為)と現在の訓練(行為)との間の「差異と類似性」に着目した治療展開が提案されている。
昨年の広島学会における映画「認知をめぐる長い旅路」でも、名古屋におけるアドバンスコースでも、今年のサントルソでのマスターコースでも、この行為間比較が取り上げられている。行為間比較を行為間比較療法と呼ぶかどうかは別として、認知運動療法が大きく変化しつつあることは間違いないだろう。
だが、この挑戦的なプロジェクトへの旅立ちの前に、認知運動療法士はしっかりと準備しておくべきことがある。それは「行為と機能の”つながり”」と「機能と訓練の”つながり”」についてもっと深く理解しておくことである。
この認知運動療法の核心をアカデミアの場で確認した上で、Perfettiの提案する「行為と訓練の”つながり”」を求めて、認知運動療法から行為間比較療法への旅を始めようと考えている。 ”つながり”とはコネクション(connection)のことであり、システム(system)を意味のネットワークによって結び付けている何かである。
(コーディネーター 宮本省三)
日時 | 2013年5月25日(土)PM−26日(日) |
会場 | 兵庫医療大学(神戸市) |
参加資格 | 認知運動療法マスターコース修了者に限定 |
講師(予定) | 宮本省三・高橋昭彦・園田義顕 |
参加費 | 1000円 |
受付 | 4月8日より受付開始 (ホテルは各自早めに予約して下さい) |
申込要項 | 【PDF】 |
申込・ 問合せ先 |
日本認知神経リハビリテーション学会 事務局 高橋昭彦 E-Mail:jimukyoku@ctejapan.com |
主催 | 日本認知神経リハビリテーション学会 |
協力 | 兵庫県認知神 経リハビリテーション研究会 |
■2013年5月25日(土) | |
PM12:30 | 受付 |
PM13:00 | ■行為と機能の”つながり” 宮本省三 |
■行為と機能の”つながり” 宮本省三 |
|
■下肢の行為と機能の”つながり” −歩行の回復のために 高橋昭彦 |
|
PM18:30 | レセプション |
■2013年5月26日(日) | |
AM9:00 | ■機能と訓練の”つながり” 高橋昭彦 |
AM10:00 | ■認知運動療法の臨床道場 |
A)上肢の機能と訓練の”つながり” −実技演習(OT) 園田義顕 |
|
B)下肢の機能と訓練の”つながり” −実技演習(PT) 高橋昭彦 |
|
PM13:30 | ■行為と訓練の”つながり” −行為間比較(CONFRONT TRA AZIONE:CTA)とは何か? 園田 |
■認知カフェ −行為の回復を実現する訓練をつくる 宮本、高橋、園田 |
|
PM15:15 | (終了) |