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アドバンスコース

平成20年度アドバンスコース

終了しました

手と歩行の回復−認知運動療法の挑戦−
 手と歩行の機能回復についての最新の治療展開を提示します!!!

平成20年度アドバンスコースポスター


!受講生の方へお知らせ(11月17日)

会場は、名古屋市立大学川澄キャンパス 中央診療棟3階大ホールです。
まだ受講費振込みを完了されていない方は、早急に振込みを行って下さい。

!受講生の方へお知らせ(10月10日)

2008年11月に開催されるアドバンス・コース(名古屋)と2009年1月末に開催予定のマスター・コース(サントルソ)に参加する日本人セラピストに対し、ペルフェッティ先生から「宿題」が出されました。詳しくはこちらをご覧下さい。


日程 平成20年11月22日(土)〜24日(月)
会場 名古屋市立大学川澄キャンパス中央診療棟3階大ホール(名古屋市)
受講料 30,000円
受講資格 研究会会員(入会手続き中の方も含みます)でベーシック・コース修了者
(今年9・10月にベーシックコース受講予定の方も申し込み可能です。)
講師 フランカ・パンテ(サントルソ認知神経リハビリテーションセンター)
宮本省三(高知医療学院)
千鳥司浩(中部学院大学)
高橋昭彦(高知医療学院)
鶴埜益巳(高知医療学院)
コース・コーディネーター
宮本省三(高知医療学院)
準備委員長 千鳥司浩(中部学院大学)
主催 日本認知運動療法研究会
申込方法 こちらの受付フォームよりお申し込みください.
  • フォームからのみ受け付けます.
  • メール、電話等での申し込みは受け付けませんのでご了承下さい。
  • 申込者連絡先アドレスは個人専用のアドレスを記入して下さい。
  • 後日、受講可否のご連絡を致します。
問合せ先 千鳥司浩(中部学院大学) mail:ottavo07@yahoo.co.jp 
  • 件名に「アドバンス問い合わせ」と記載して下さい。
  • 問い合わせは必ずメールにてお願い致します。

プログラム

第1日 2008年11月22(土)
AM 11:00 受付
[脳の鏡(Lo specchio del cervello)…手の回復−認知運動療法の挑戦−]
AM 11:20 認知の樹「手の記憶」
AM 11:30 講義(1)「手の機能回復におけるシステム・アプローチの探求」
宮本省三
PM 12:30 昼休み
AM 1:30 講義(2)「脳の器管:手の運動性についての認知神経学的解釈」
lezione: L'organo del cervello:per una interpretazione neurocognitiva della motilita` della mano
Franca Pante
PM 3:30 (休息)
PM 4:00 講義(3)「手の運動性回復に向けての運動訓練:歴史的経緯、情報メカニズム、仮説、訓練」
lezione: L'esercizio per il recupero della motilita` della mano:storia, meccanismi informativi , ipotesi, esercizi
Franca Pante
PM 6:00
第2日 2008年11月23(日)
AM 9:30 講義(4)「「24時間の情事」と手の認知神経リハビリテーション:意味、理由、選択」
lezione: "Hiroshima mon amour" e riabilitazione neurocognitiva della mano: significati, motivazioni, scelte
Franca Pante
AM 11:30 (昼休み)
[歩行再教育訓練(La rieducazione del sistema funzionale della locomozione)
…歩行の回復−認知運動療法の挑戦]
PM 12:30 認知の樹「歩行のモダンアート」
PM 12:40 講義(5)歩行の機能回復におけるシステム・アプローチの探求」
千鳥司浩
PM 1:40 (休息)
PM 2:00 講義(6)「歩行という機能システムについての認知神経学的解釈:下肢の活動の現象学的側面」
lezione sul cammino: L'interpretazione neurocognitiva del sistema funzionale della deambulanzione:
aspetti fenomenologici delle azioni dell'arto inferiore.
Franca Pante
PM 4:00 (休息)
PM 4:30 講義(7)「片麻痺の歩行再教育−観察・問題点・治療計画・訓練−」
宮本省三
PM 6:00
PM 7:00 パーティ
第3日 2008年11月24(月)
AM 9:30 講義(8)「背臥位・座位での歩行再教育訓練」 鶴埜益巳
AM 11:30 (昼休み)
AM 12:30 講義(9)「立位での歩行再教育訓練」 高橋昭彦
PM 2:30 (休息)
PM 2:40 講義(10)「世界の認知運動療法−イタリア・スペイン・ドイツ・日本・韓国…」
 Franca Pante(インタビュー)
PM 3:20 認知の樹(フィナーレ)
PM 3:30 終了

「アドバンス・コース」・「マスター・コース」参加者への連絡

ペルフェッティからの手紙 −HIROSHIMA MOM AMOUR―

 2008年11月に開催されるアドバンス・コース(名古屋)と2009年1月末に開催予定のマスター・コース(サントルソ)に参加する日本人セラピストに対し、ペルフェッティ先生から「宿題」が出されました。

 映画「二十四時間の情事(広島、わが愛, HIROSHIMA MOM AMOUR)・アラン・レネ監督作品、マルグリット・デュラス原作、主演エマニュエル・リヴァ、岡田英次、フランス映画、1959年、カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞作品」における、女性の「手の動き」を、認知神経リハビリテーションの観点から分析せよというものです。

 各自、アドバンス・コース及びマスター・コースまでに、各自DVDを購入又はレンタルして鑑賞し、分析と解釈を試みて下さい。

(宮本省三・記)

Il senso della mia proposta è questo:

Il film di Resnais è un film sulla memoria, come hanno notato tutti i critici. Emmanuelle ha problemi di tipo psicologico nella sua vita per il ricordo di quanto successo a Nevers.

この映画は批評家たちも指摘しているように、記憶(memoria)についての映画です。エマニュエルはNevesでの出来事の思い出(ricordo)が原因で自分の人生について心理学的な問題を抱えています。

L’incontro con il giapponese ad Hiroscima le permette di superare queste difficoltà attraverso la trasformazione del ricordo (come stato) nella memoria ( come atto), come osserva un critico italiano, G Fofi (.E già questo potrebbe essere interessante da studiare per dei riabilitatori neurocognitivi).

広島での日本人青年との出会いをきっかけに、思い出(状態)を記憶(行為)に変換し、自分の困難を乗り越えてゆくと、イタリアの映画批評家G.Fofiは解説しています。この点も認知神経リハビリテーション専門家にとっては興味深い研究対象になるとおもいます。

In realtà mi sembra che questa evoluzione a livello cognitivo fenomenologico possa essere ritrovata nel comportamento delle mani di Emanuelle, come viene rappresentato da Resnais.

私には、認知的・現象学的レベルでのこうした変化を、監督のアラン・レネはエマニュエルの手の動きで表現していると思います。

In tutto il film ci sono tantissime inquadrature di rapporto delle mani di Emanuelle con il mondo Si tratta di scene che rappresentano una relazione di tipo aggressivo e di contatto, forse, troppo intimo e immediato ( la mano, la cinestesi e il tatto, più che non la vista).

この映画には、エマニュエルの手と外部世界の関係が繰り返し何度も映し出されます。それらは攻撃的な接触の関係です。おそらく、あまりに親密で即時的な関係です(つまり視覚ではなく、運動覚・接触という手による関係です)。

In una delle scene finali quando E spiega al giapponese il suo cambiamento le sue mani invece vengono rappresentate in un atteggiamento del tutto diverso ( senza contatto col mondo e dirette verso sè stessa) come a significare il cambiamento del tipo di interazione col mondo..

最後の方のシーンのひとつで、エマニュエルが日本人青年に自分の変化を説明するところがありますが、そこでは彼女の手はまったくそれまでとは異なった動作をしており、世界との相互作用のしかたが変化したことを示唆しています。(世界との接触はなく、自分自身に向けられている)。

Potrebbe essere interessante:

そこで、次のような作業をしたら面白いのではないでしょうか。

a. controllare se questa ipotesi può essere accettabile ( può anche non esserlo)

a 上に述べた仮説が可能であるかをチェックする(仮説がまったく外れている可能性だってあります)。

b. rivedere tutte le scene dove sono rappresentati i movimenti della mani in rapporto col mondo, tentando di risalire dalla inquadratura alla cinesiologia, ai significati cognitivi e poi al senso.

b 手と世界の関係が映し出されているシーンをすべて見直して、その映像から、キネシオロジー、認知的意味(Significato)、そしてさらには意味(Senso)にまでさかのぼってみる。

c. rivedere altre inquadrature delle mani e degli sguardi nella parte finale del film che possono essermi sfuggiti.

映画の最後の部分の手や視線の映像を見直して、私が見落としている何かがあるかをチェックする。

(翻訳:小池美納)

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