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「左半球損傷の認知神経リハビリテーション」
: 失語症(aphasia)−失行症(apraxia)−発達障害(dyspraxia)の"つながり"を理解して治療を展開する
左半球損傷によって右片麻痺と高次脳機能障害である失語症、失行症が出現することが多い。右片麻痺患者の50%には失語症が合併し、失語症患者の50%には失行症が合併するといわれている。そして、左半球損傷のリハビリテーションにおいては右片麻痺(身体)と高次脳機能障害(精神)は別々に治療されているのが現状である。身体と精神を別々に治療するのは心身二元論的な考え方である。今回のセミナーでは、身体と精神を一つのユニットとして捉えて治療する考え方を提案したい。
今回のセミナーでは、左半球損傷による「失語症−失行症−発達障害(運動統合障害)の”つながり”を理解して治療を展開する点を強調する。これらの症状は脳が「記号(象徴=シンボル)」を介して他者とコミュニケーション(情報伝達=対話)するプロセスの「解読と産出の障害(情報変換障害)」という点では共通した病態を有している。その病態の”つながり”は、失語症、失行症、発達障害(運動統合障害)に対する認知神経リハビリテーションの基本概念、検査、治療を比較することで理解できるはずである。
また、今回のセミナーでは、左半球損傷の病態解釈から治療への流れを、可能な限りわかりやすく、かつ臨床実践的に説明する。臨床で高次脳機能障害の治療に苦慮している言語聴覚療法士(ST)、作業療法士(OT)や理学療法士(PT)に参加して頂き、失語症、失行症、発達障害のリハビリテーションの進め方について共に論議できれば幸いである。
特に、「失語症に対する認知神経リハビリテーション」は、失語症の回復に取り組む言語聴覚士(ST)にとって新しい画期的な治療方法の提案として魅力的なものになるだろう。
日程 | 平成28年11月27日(日) |
会場 | 大阪リハビリテーション専門学校(大阪市北区天満1-17-3) |
対象 | 言語聴覚士・作業療法士・理学療法士 |
定員 | 60名(先着順) |
受講料 | 認知神経リハビリテーション学会員2000円、非会員4000円 (当日会場にてお支払いください) |
受付開始日 | ホームページ掲載日より受付開始 |
講師コーディネーター | |
川見清豪(リハビリ訪問看護ステーションファミリア) | |
講師 | 鶴埜益巳(国立がん研究センター中央病院) 稲川 良(水戸メディカルカレッジ) 川見清豪(リハビリ訪問看護ステーションファミリア) 宮本省三(高知医療学院) |
申込方法 | 募集受け付けフォームにて申し込むこと。
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問合せ先 | リハビリ訪問看護ステーション ファミリア 浅田純一 E-mail:ncr.seminar12.osaka@ctejapan.com
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主催 | 日本認知神経リハビリテーション学会 |
AM9:30 | 受付 | |
[失語症] | ||
AM10:00 | リハビリテーション言語学 | 宮本 |
AM10:30 | 失語症に対する認知神経リハビリテーションの基本概念 | 鶴埜 |
AM11:15 | 失語症に対する認知神経リハビリテーションの訓練方略(絵カード・他) | 稲川 |
AM12:00 | 昼休み | |
AM12:45 | 失語症に対する認知神経リハビリテーションの実際(実技演習) | 鶴埜・稲川 |
[失行症] | ||
PM14:45 | 失行症に対する認知神経リハビリテーションの基本概念 | 川見 |
PM15:30 | 失行症の模倣検査と訓練の実際 | 鶴埜 |
[発達障害] | ||
PM16:15 | 子どもの運動統合障害(dyspraxia)の病態のポイントと訓練の紹介 | 宮本 |
PM17:00 | 終了 |